寝違えのメカニズムとその対処法について

寝違えとは、睡眠中に首や肩の筋肉や関節に負担がかかることで、起きたときに痛みや違和感を感じる状態です。原因は、主に以下の3つに分けられます。

寝相が悪い:長時間同じ姿勢で寝てしまうと、筋肉が圧迫されて血行が悪くなり、炎症やこむら返りを起こすことがあります。 寝具が合っていない:高すぎる枕や重すぎる掛け布団など、自分に合わない寝具を使うと、首の骨や関節に負担がかかり、寝返りが打てなくなることがあります。

生活習慣が乱れている:過度なスポーツやパソコン作業などで筋肉が疲労したり、飲酒や冷えなどで内臓の疲れが出たりすると、睡眠中に筋肉や関節が硬くなり、寝違えを誘発することがあります。 上記のような結果、首や肩、背中などの筋肉や靭帯が炎症を起こして痛みが生じます。 寝違えの治し方は、以下のような方法があります。

安静にする:寝違えは筋肉や靭帯の炎症が原因なので、患部を動かさないことが基本です。

氷水や保冷材で冷やす:痛みが強くて腫れや熱感がある場合は、冷やすことで炎症を抑えることができます。タオルで包んだ氷水や保冷剤を痛む部分に当ててください。ただし、冷やしすぎると血行が悪くなるので注意してください。

冷湿布を貼る:寝違えは軽度の肉離れと同じような状態なので、冷湿布を貼ることで筋肉の炎症を鎮めることができます。市販の冷湿布や消炎鎮痛剤を使用しても構いません。

ツボを刺激する:寝違えに効果のあるツボを刺激することで、血行を促進し、筋肉をほぐすことができます。例えば、背中の天宗(てんそう)というツボは、肩甲骨の中央付近にあります。このツボを指圧したり、テニスボールなどでコロコロしたりすると良いでしょう。

以上の対処法は一般的なものですが、寝違えは一般的には数時間から数日で改善します。しかしながら1~2週間経っても痛みが治まらない場合や、頻繁に寝違える場合は、他の病気の可能性もあります。その場合は整骨院や整形外科などに相談することをおすすめします。 寝違えを予防する方法はいくつかあります。一般的には、以下のようなことに気をつけると良いでしょう。

枕や布団、マットレスを見直す:自分に合った高さや硬さの寝具を使って、首や肩に無理な負担がかからないようにする。 寝室の室温を見直す:冷えや暑さが原因で寝違えることもあるので、夏場は約25-26度、冬場は約22-23度の適温にする。掛け布団も首周辺までしっかりと掛ける。

泥酔した状態で寝ない:酔っていると変な姿勢で寝てしまったり、寝返りが打てなくなったりすることが多い。酔って帰ってきたら一旦酔いを覚ましてから寝る。また、パジャマや寝巻きではない外出着のまま寝てしまうと体が緊張しやすくなるので、着替えることも大切。

ベッドや布団以外の場所で寝ない:ソファーやこたつなど、いつもと違う場所で寝てしまうと不自然な姿勢になりやすく、寝違えを引き起こす可能性が高くなる。

就寝前に入浴する:筋肉がコリなどで硬くなっていると寝違えを起こしやすくなるため、毎日湯船に浸かって身体を温めることは寝違えの予防になる。

運動やストレッチを習慣づける:運動不足や同じ姿勢を長時間続けることが多いと首や肩に負担がかかりやすくなる。適度な運動やストレッチで血行を促進して筋肉の柔軟性を高めることが大切。 以上の方法で、寝違えから身体を守りましょう。 やさしい整骨院ではパーソナルトレーニングに力を入れています。目的に合った運動やストレッチを指導しています。寝違え予防のためにも是非ともご利用ください。

【筆者:頼藤 徹也】

やさしい整骨院(仙台市青葉区)

宮城県仙台市青葉区国分町3丁目11-6レジデンス27番館1F

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。